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2007年8月31日 (金)

一人二役

Hitori_2


「次長課長」の河本准一著「一人二役」を読みました。子供時代から今に至るまでの彼と彼の「オカン」が二人で歩んできた人生が書かれています。

実は2日ほど前、「徹子の部屋」で河本さんがゲストに出ていた時にたまたま後半部分だけを見たのです。わずか30分足らずの間に河本さんの人柄にすっかり魅了され、そこでこの本の存在を知り、早速買ってきて一気に読んでしまいました。(私はすぐ感動するたちでもあります。)

彼は裕福な家庭に生まれ何不自由ない暮らしをしていたけれど、9歳の時に「オカン」が離婚。その後オカンが再婚した相手から家庭内暴力を受けます。命にかかわるほどの虐待を受け、その家からの「夜逃げ」ならぬ「昼逃げ」をすることに。「昼逃げ」決行の際には父親の連れ子であった小さな弟を置いていかなくてはならず、その光景を想像するだけで、私まで胸が痛くなりました。

オカンは女手ひとつで彼を育てるために母親と父親の一人二役をこなしてきました。パンチパーマで風貌も男と間違えられることもしばしば。まさに堂々たるおっさんぶり。何故かオカンはパンチパーマが好きらしい。

「徹子の部屋」で河本さんが言ってましたが、「かわいい、きれい」ではなく「かっこいい」というのが彼の母親に対して使いたい言葉であり、言ってもらいたい言葉なのだそうです。オカンの生き方はかっこいい。ことばで何かを教えるのではなく生きる姿勢を見せることで全部大切なことを息子に教えてきたのです。

私も人の親ではあるがこんな風には到底できません。それにしてもオカンも偉いが、子供も偉い。親がいかに背中で生き方を見せてもぐれる子供はぐれる、世をすねる子供はすねる。すねることもなく、うらむことなく、母とともに誇り高く生きてきた河本さんの人柄に惚れました。

全編を通じてにじみ出る彼の優しさとオカンに対する愛情に読んでいる私までやさしい気持ちになりました。オカンは自分の「連れ」だと言う。二人きりで生きてきた同士のような感覚なのかも知れない。

今でも一緒に風呂に入るというのにも驚きました。息子とお風呂!う~ん、絶対考えられません、私には!

三年前に温泉の家族風呂に入った時、彼はオカンを抱きかかえお湯の中につけたりあげたりして大はしゃぎしたそうで、奥さんがそれを見て大笑いしたというエピソードも書かれていました。当時仕事で一緒だったさんまさんはその話を聞き、散々彼をからかったあげくしみじみと「おまえ、ほんま、オカンが好きなんやなぁ~」と言ったそうです。二人は性別も母子の関係も飛び越えた特別な存在なのです。

さて私の買ったこの本はこれからいろんな人の所を旅することになると思います。読みやすいので誰でもすぐに読めるので勧めやすい本です。

ちなみに昨年「佐賀のがばいばあちゃん」を読んだ時のことです。いろんな人におもしろさを伝えたくて熱心に内容を説明し、エピソードをいくつか再現し、その結果何人もの人が私の買った「がばい」を読むことになりました。また待ちきれず自分で買った人もいました。

私は感動すると黙っていられずにすぐ人に吹聴したくなるのですが、ある人は「まるで映画の一シーンでも見ているようだった」と私の再現劇を評して言いました。作中の人物になりきって演じてしまうのです。

私の娘の夫や、息子のガールフレンド、それにガールフレンドのお母さんまでが読みました。娘の夫が本を読み終わった時に言った言葉は「しかし、ほとんどおかあさんから内容を聞いていたので、読む前から全部知ってる話ばかりでした」ですって。

「ネタを二、三個ばらしました」のレベルではなく、めぼしいところはほとんど網羅してたんですね。気をつけなくっちゃ。

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コメント

息子と一緒に風呂に入る。
なかなか理解が難しい場面ですね。
でもそれを乗り越えたときに何か見えるのかも。

普通のことなんですよ。二人にとっては自然なことなんです。

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