"Alice's Adventure in Wonderland"の言葉遊び
"Alice's Adventure in Wonderland"(「不思議の国のアリス」)をウォークマンで何度となく聞いていますが、子供向けに書かれたものとは言っても、英語がやさしいかと言うとそういうわけではなく、一筋縄ではいかないところが多々あります。大人になってからぜひ原書で読んでみたいと思い、いざ手に入れてみると実は思ったより難しくてがっかりした記憶があります。
それが20年くらい昔の話です。それ以前は原書自体あまり読んだことがなかったので、当時は自分の英語力の不足のせいだと思ったのですがそういうわけでもなかったのでしょう。今考えると大人向けの読み物でも「アリス」よりずっと易しいものはいくらでもあるし、新聞記事などはもっと楽に読める。
最近また茶色く変色した原書を取り出して(ペーパーバックは紙質が悪いのですぐ茶色く変色します)、聞き取れない部分を確認したり、それでもわからないところを知りたくて、ネットで日本語訳を探したり、ブックオフで文庫本の訳本を買ってきたりしました。それでわかったのは「アリス」には数多くの翻訳者がいて、それぞれに訳し方が大いに違っていることです。人によってこうも違うのかと驚くばかりです。私が子供の頃に読んで夢中になったのは誰の手になる翻訳版だったのでしょう。
アリスには「言葉遊び」がたくさん出てきて、それがわかればおもしろいところでもあり、わからなければ「???」と混乱するところでもあるのですが(日本語でも同じだけど)、ウォークマンで朗読を聴きながら「ここは一体どうやって日本語に訳しているのだろう?」と考えていた部分を早速いくつか調べてみました。たとえばこんな部分です。
アリスがねずみに「どうしてねこと犬が嫌いになったのか」を話してくれるように頼む場面があります。ねずみは答えます。
"Mine is a long and a sad tale!"(「私のは長くて悲しい話 (tale) だ」)・・・・・・
・・・・・・"It is a long tail, certainly,"said Alice, looking down with wonder at the Mouse's tail;
(「確かに長い尾 (tail) ね」とねずみの尾 (tail) を見ながらアリスは言いました。)
ここでは tale=お話 とtail=尾 がかけられています。
私の買ってきた本には「話」と「尾」の横にカタカナで「テール」と振り仮名がつけてありました。ジョークの解説はされてもあまりおもしろくないと思うけど、仕方がないのでしょう。ネットで見つけたある翻訳ではこのようになっていました。
「確かに長い『尾話し』ね。」
これはなかなかすばらしいアイディアだと思いましたが、全ての部分で大成功というわけにはいかず、やっぱり英語で読んでこその言葉遊び、英語のまま読んでこそおもしろいのだと再確認しました。
なお、"Alice's Adventure in Wonderland"のオーディオ・ブックはこちらで聞くことができます。バックの音楽もすごくいいですよ。
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