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2009年2月12日 (木)

"A Little Princess"

  Littleprincess


"A Little Princess" by Frances Hodgson Burnett
出版社 HarperFestival
322ページ

子供が小さかった頃、世界名作劇場で「小公女セーラ」をやっていましたが、当時子供たちと一緒に夢中で見ていたものです。今回はその原作の"Little Princess" を読んでみました。テレビでの細部は忘れてしまいましたが、原作とはかなり違っている部分があり、特にエンディングは大分違っていたようです。その良し悪しはともかく、私としてはこの本に限らず、好きな本が映画化、テレビ化されると聞くとかなり心配になります。できるだけ原作に忠実に再現してもらいたいのです。「原作者の意図はどうなる!!」と叫びたい心境に駆られます。

この本は児童文学のクラシックで、私の大好きな"The Secret Garden" の作者の手になるものだということで、懐かしくもありオーディオブックサイトで朗読されているものをすでに聴いていました。そういうわけで、どのページを見ても「前に読んだことがある」と思うものばかりだけど、1ページずつ確認するように読むのはまた楽しい過程でした。少女趣味かもしれないけど、こういう"Fairy Tale" のような話はとても好きで、感動します。特に気に入った章は一人で朗読をしてみたり。最後の3章くらいはもう感動で涙なしでは読めません。

児童文学はメッセージがストレートに伝わり、単純な私の脳にピッタリとフィットするのかもしれません。
ロンドンの寄宿学校の特別室で優雅な暮らしをしていたころ、学校の下働きとしてつらい毎日を強いられていたベッキーに彼女は言います。

"Why, I am only a little girl like you. It's just an accident that I am not you, and you are not me!"
「私はあなたと同じただの女の子よ。私があなたでなくてあなたが私でないのは偶然(アクシデント)のことなの。」(こう言った時、「アクシデント」ということの意味をベッキーは理解できなくて、はしごから落ちて病院に運ばれたりすることかしら・・・と思ったりするのですが。)

セーラはお話を作ったり、何かの「ふりをすること」が好きな女の子で(後書きによると作者自身が生まれながらのストーリー・テラーで、子供の頃からお話を作っては人形を使って演じたりしていたということです)、特に「プリンセス」のふりをするのが好きだった。それはプリンセスのように高貴で、良い行いができるようにするためのものだったのです。美しい服を着て、優雅な物腰のセーラはまさにプリンセスのようだったけど、父親の死により一転、態度を一変させたミンチン学院長に屋根裏部屋に押いやられぼろを着せられ女中暮らしをさせられるようになってからも、セーラは心の中ではプリンセスでいようとします。

セーラの父親の友人に見つけ出され、再び裕福になったセーラに、院長のミス・ミンチンが最後に皮肉たっぷりに「再びプリンセスになった気分なんでしょうね。」と捨て台詞を言った時セーラは、こう言うのです。

"I--tried not to be anything else, even when I was coldest and hungriest...I tried not to be."
(私は他の何ものにもなるまいとしたのです。どんなに寒くてひもじかった時でさえも・・・他のものにはなるまいと。)

ここは最も好きな台詞の一つです。

またミンチン女史が、おろかにも金持ちになったセーラを取り戻そうとして "I have always been fond of you."(「私はいつもとあなたのことを好きだったんですよ」)と言った時に、"Have you, Miss Minchin?""I did not know that."(「そうだったんですか、ミンチン先生。知りませんでした。」) と返すところも気に入っています。単純だとは思うんですが、水戸黄門の「この紋所が目に入らぬか!」とか遠山金さんの「この桜吹雪が目に入らぬか!」みたいな感じですね。正義は勝つ、悪は滅びるという単純な図式がやはり気分がいいんです。

YouTubeで映画版を見ましたが、設定がロンドンからニューヨークに変えられていたりしてがっかり。エンディングも天敵の Lavinia が何故かセーラと抱き合って笑いあうなんてわけのわからない場面があったりしてあまりの変貌ぶりにがっかりしています。

英語のレベルとしては大変読みやすく、"The Secret Garden" よりさらに易しい英語で書かれていて、ペーパーバック初心者でも楽に読めるのではないかと思われます。ただ書かれたのが100年以上も昔なので、なじみのない物や単語などが出てきます。

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